鈴木正人 新聞記事

平成20年7月9日(水)  読売新聞

読売新聞
政調費2階は全面公開

県議会「刷新の会」と共産党

 県議会の「無所属刷新の会」と共産党の2会派が、2007年度(07年5月〜08年3月)の県政調査費(政調費)を自主的に全面公開した。県議会の政調費公開方法は主要4会派による非公開式の「議会あり方研究会」で検討しており、今後の議論に影響しそうだ。

 07年度の所属議員数は、刷新の会が4人、共産党が1人。公開されたのは、1人あたりファイル1冊分以上と相当な分量。領収書や出納簿などから、刷新の会の支出は計825件で総額2001万円、共産は275件で総額558万円だった。件数ベースでは刷新の会の70%(576件)、共産64%(165件)が1万円未満の支出だった。

 県議会は現在、会派ごとに政調費の使途の合計金額だけを公開対象としており、領収書の提出は義務づけていない。領収書の公開対象は他県でも対応が分かれている。

 刷新の会の鈴木正人代表は「小額領収書まですべて公開するのは大変だが、県民の血税を使う以上、すべての使い道を明らかにし、まじめに使っていると説明するのは当然」と述べた。

 民主党・無所属の会も、近く領収書を自主的に全面公開する方針。自民、公明両党は、議会あり方研究会の結論を待つとの立場だ。