千葉県救急医療センターは、千葉県全域を対象に重症患者の救命救急医療を目的として、1980年に開設された県立の3次救急医療施設であります。
全国でも数少ない独立型の「高度救命救急センター」として千葉県全域を対象として24時間体制で、心筋梗塞、脳卒中、多発外傷、頭部外傷等の重篤救急患者さんや広範囲熱傷、指肢切断、急性中毒等の特殊疾病患者さん等の救命医療を行っております。
一次または二次救急医療施設でスクリーニングされた患者さんや、救急隊の判断で直接搬送されるため、外来診療は行っていないとの事。
救急車到着時には、基本的に循環器科・脳神経外科・内科・心臓血管外科・一般外科・形成外科・整形外科・麻酔科等の全ての科の医師が処置室に駆けつけ、交通事故などの多発外傷等の場合は、自分の担当する部位をチェックをするそうです。
平成20年度の利用状況は、入院患者延べ数で30,656人、手術件数2,361件、平均在院日数14.9日、病床は100床で利用率は84%となっておりました。
また、医師の確保という点では、とりわけ救急に特化した中で、最新の医療設備を駆使して様々な症例の怪我や・病気の治療を行っている当該病院での勤務を希望する若い医師も多く、大学の医学部とも連携を図っているとのことであります。
また、DMATも4名1チームとして現在2チーム編成できる体制をとっており、今年度中にもう1チーム増やせる体制がとれるように現在取り組んでいるとの事。
センター長のお話を伺っていると、時代の流れに即した救急医療を追求し、社会ニーズの変化に対応するために進化し続ける努力と取り組みをされている病院であると感じました。 採算性はどうしても行政の補助が無いと運営が難しいそうですが、予算が許せば、是非安心安全のためにも本県にも「高度救命救急センター」が設置出来ればと思ったところです。
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