平成22年度 志木市青少年育成市民会議・講演会
「青少年の非行と現状の課題」
平成22年5月21日(金)志木市役所301.302会議室
朝霞警察署 少年係 久保田努 氏
昨年の朝霞警察署管内の刑法犯認知件数
・朝霞市1769件 和光市1143件 志木市1096件 計4035件 前年比 −223件
そのうち自転車盗1280件(+127件) 志木市は420件で38%強が自転車盗
・志木市本町5丁目が一番多い 次に柳瀬川沿いの自転車置き場がある2丁目
次に柏町、本町6丁目の順である。子供達が遊ぶときの鍵のかけ忘れも原因となっている。
・刑法犯の内少年 252人を検挙、補導 前年比 +6名 内自転車盗37名 占有離脱物横領罪が70名 合計107名が自転車盗である。→自転車を盗まれない事が非行防止につながる。
・自転車は簡単な鍵をかけただけでは、かけたうちには入らない→二重ロックが必要
・防犯登録は必要であり、盗難時にも警察として発見すれば被害者に早く返す事が出来る。
・二次犯罪として万引き47名 暴行30名
・万引きは消しゴム一個、おかし一個から始まるので初期の段階で押さえる事が大事。
→規範意識を指導すべき。補導した場合、警察に届けなくとも、安い物でも取られた側気持ち、物を作る人の気持ち、運ぶ人の気持ち、売って少ない利益で生活している人の立場や気持ちを考えさせるべき。
・朝霞管内ではダイエーが一番多い。→補導する人がいて届け出が多いからだと思う。
●薬物
・平成19年から20年にかけて大きな数字が出たが平成21年には若干減少してきた。
・埼玉県内で薬物による青少年の逮捕者は昨年22名。うち1名が中学生(出会い系サイト、駅周辺のナンパで大人からの被害)、1名が大学生。その他は有職、無職の少年。
・イラン人による密売事例がまた最近増えている。(人が変わっても同じ電話番号を使うケースが多い)50名〜100名の客の電話番号が入っている。
・我々市民のいる駅やスーパー駐車場などで堂々と取引している。最近ではインターネットで注文し宅配で送られるケースもある。
・埼玉でも輸入事例があり、中国から運ばれた荷物が横浜港から川越の倉庫に送られそこで荷物を開け覚醒剤を入手する手口。
・覚醒剤は昭和の終わりから平成にかけて位で1c1万円(1回使用量0.2c)だったものが現在0.2cで1万円となった。
・最近の流行は押尾学氏が使用していたMDMAで1つ5000円。和光市で末端の運び屋が3万錠所持していて押収された。
▼過去捕まった人達は、内蔵を悪くしほとんど若くして亡くなっている。
→絶対に薬物はやるべきではない。
※おまけの情報
・朝霞警察署管内 振り込め詐欺が3月下旬まで被害者がゼロ件であったが、3月下旬から4月上旬にかけて5件発生。注意が必要である。騙されるのは52歳の方もいて老人だけではない。
・志木市内にも予兆電話が入ってきているので十分な警戒が必要。警察も注意を喚起する電話を掛けている。